moflのリア充への道

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最近見たアニメ

正解するカド KADO:The Right Answer

2017年4月期

 

一言で言うなら、リアルな未来の日本を描いた作品。

 

突如、空港へ出現したカドと呼ばれる物体により、旅客機一台とその乗客が行方不明となるところから物語は始まる。

博識な学者により、旅客機は潰れたのではなく、飲み込まれただけで、乗客がまだ生きている可能性があると言われるが、物理的な接触が一切不能な未知の物質であるため、乗客の救出は不可能だと学者たちはお手上げ状態に。

そんな中、カド上部より、乗客の一人が地球外生命体と共に姿を表すところで第一話が終了。第一話の引きとしては十分と言える。

 

二話以降は、地球外生命体(物語では異方と呼称)と日本政府の会談が行われ、異方から未来の遺産を受け取ることで、科学が一気に進歩していく展開となる。

ここでの見どころは、遺産の内容が、無尽蔵なエネルギー資源であったり、睡眠を不要とする肉体操作の仕組みなど、現代の科学を大きく進歩するに足りうる非常に地味でリアルな内容であること。

また、その資源を巡って世界情勢が荒れたり、国民が賛否両論分かれる点なども非常にリアルで、ファンタジーによくある派手で便利な未来世界では決してない。

この辺りの発想を描いた作品は今までになかったので、色んな発想の持ち主がメディアに進出してきていることを素直に喜びたい。

 

単純な疑問だが、こういったリアルな未来を描いた映画は存在するのだろうか?

もし存在しないとしたら、アニメの進化がメディアを独走していることになると言える。

 

さて、アニメの後半は、このまま進行しても十分に面白い内容だったのだが、人類の進歩を促した異邦の目的が明らかになり、人類対異邦の展開となる。

これまでリアルだった内容から一気にファンタジー寄りなバトル展開になって少々面食らったが、ラストのどんでん返しを含め、楽しめる内容で終わる。

 

かなり独創的な内容だが、個人的にかなり手応えのある作品。

映像や演出、音楽も良いので、これはぜひともオススメしたい。