最近見たアニメ
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
2017年4月期
赴任初日から生徒に嫌われるダメダメな魔術学校の臨時講師が実は凄い人で、隠していた才能を徐々に発揮していき、生徒を様々なトラブルから守ることで信頼を得ていく。
いわゆるラノベ系ファンタジー王道設定の一つ。
去年見た作品だと、空戦魔導士候補生の教官、対魔導学園35試験小隊。
今年見た作品だと、天鏡のアルデラミン(指揮官になるのは後半)が挙げられる。
王道設定なので見ていて飽きず、序盤のダメダメストーリーから「ハイハイこれから凄くなるんでしょ」と先が読めてしまいながらも期待してしまう。
やはり王道設定の安定感は凄い。
1クールながらもストーリーのテンポがちょうどよく、最後まで飽きずに見れる。
ただ、魔術階梯など、バトルファンタジーの王道であるランキング要素があまり活きていないことや、ラスボスがなかなか良いキャラでありながらも、バトルシーンがほとんどなく、最後に逃げられてしまうので、バトルファンタジーとしては少々物足りない印象。
また、魔術階梯最高位のセリカが地下迷宮に潜るという伏線を残したり、題名にあるアカシックレコードの正体もいろいろ匂わせながら、結局明かされずに終了。
原作はまだ続いているようなので、この後の展開なのだろう。
なかなか気になるところではあるが、少々インパクト不足。
王道であるのは良いが、他の類似作品との差別化が、ちょっと弱かったように思う。
原作で続きを見たいとまでは思わないが、TVアニメで続編をやってくれるなら見たい。
魔法少女まどか☆マギカ
再放送
主人公まどかと、魔女と戦う魔法少女たちの関係性を描くファンタジー作品。
えー、テラフォーマーズや進撃の巨人同様、有名作品であることは重々承知していたが、見る機会がなかったので今になって視聴。
実は以前、第一話だけ視聴したのだが、演出の癖が強く、ストーリーに引き込まれなかったため、見るのをやめてしまった。
題名からは、オタク系魔法少女モノという印象を受けるが、箱を開けれみれば、癖の強い演出のダークファンタジー。
特に戦闘シーンは、ラフ画というか手書きのような絵が不自然にニュルニュル動くなんとも気持ち悪い映像で、見ていて気持ちが離れる。
何と言うか、個性を出すにしても、徐々に出すとか、ある程度の必然性が欲しいところだが、ローギアからいきなりトップギアになるので、目が追いつかない。
制作会社は、物語シリーズや3月のライオンでおなじみにのシャフト。
そう考えると、なんともシャフトらしい演出ではあるのだが、荒々し過ぎるだろう。
そんな感じで最初の4話は、あまり惹かれなかったが、5話以降は魔法少女同士の争いが起こったり、魔法少女の秘密が明かされてくるので、徐々にストーリーへ引き込まれる。
そして、10話でほむらの正体が明かされ、これまで伏線を回収した大どんでん返し。
この設定は想像していなかったので、正直驚いた。
ネタを明かせばタイムリープなのだが、先日書いた記事でも書いた通り、基本、タイムリープは作品のメイン要素として設定されるべきファンタジーの王道要素だ。
それを、後半の大どんでん返しに使うという何とも贅沢な演出なのだが、その使い方が非常にうまく、タイムリープの要素がタイムリープの作品並にしっかり活きている。
また、その設定がラストの感動にもしっかり繋がるので、シナリオライターの腕が光る作品。
そして、調べてみると、脚本は虚淵玄ということで納得。しかも、オリジナルアニメ作品だった。
結果、まあ、再三言っていることだが、世間で有名になったアニメ作品は、王道要素をしっかり抑え、かつ、優秀なスタッフにより制作された、有名になるべくしてなった面白い作品だと言うことだ。
個人的には、シャフトの個性的な演出が強過ぎて、客が離れるような気がするのだが、どうやって世間でヒットしたのかが気になる。