最近見たアニメ
鬼灯の冷徹
2015年10月期開始(再放送)
二ヶ月前に見終えていたが、感想を書き忘れていた作品。
二年前に放送されたアニメの再放送。見るきっかけはDアニメストアのCM。DアニメストアのCMは過去に放送された名作アニメが紹介されるので、気になっていた。
内容は、地獄を舞台に、獄卒と呼ばれる地獄を管理するキャラクターたちによるコメディ強めのファンタジー作品。
30分で2話構成だが、中には2話の内容が繋がっていることもある。
短編なのでストーリーの引き込みは弱いが、だからこそ、中だるみなどの無駄がなく、どの話も最低限のクオリティがある。
個性的なキャラクターが多数登場し、ストーリーも分かりやすく、楽しく見れる作品。
短編なので他の作品とは異質であり、評価がしづらいのだが、続きが気にならない分、依存度は低いので評価はBが妥当だろう。
評価:B(安定したクオリティ、個性的なキャラクター)
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
2015年10月期開始
タイトルだけ見ると、雑な絵のギャグっぽい路線の漫画を想像するが、いざ見てみると綺麗な絵のシリアスな作品だった。
長身、細身、長髪の黒髪、細い目、不思議な雰囲気を持つ強気な女性。それが櫻子さん。そんな彼女を慕う正太郎が、様々な事件に巻き込まれる中、頭脳明晰な櫻子さんと共に事件をの真相を追求していくサスペンス作品。
まず、冒頭で述べた櫻子さんのイメージだが、どこかで見たことがあると思ったら、HoLiCの壱原侑子さんにそっくりであることに気付いた。
話し方こそ違うが、どこか思わせぶりな態度に惹かれる点は良く似ている。
まじめでどこか抜けている正太郎のキャラも四月一日君尋と似ている。
とは言え、ストーリーは全く違って、こちらは一見自殺に思える事件の裏に、櫻子さんが他殺の可能性を見出し、その証拠を探っていく構成。シンプルなサスペンスだ。
ここ最近、サイコパスや西尾維新の作品など、アニメを通してサスペンスに触れる機会が増えているが、全体的にかなりストーリーに強く引き込まれる。サスペンスというジャンルが自分の好みなんだろうが、アニメとしての王道要素になりうるのではないかとさえ思う。
そして、サスペンスながらも作品の個性はしっかりしており、櫻子さんが骨を愛するあまり、死体の存在を望んでいる猟奇的な部分や、白のTシャツに黒のチノパンというファッションも彼女の不思議さを引き立てていて良かった。
不思議な世界感にどっぷりと浸かり、気付けば作品を好きになっている感覚は「蟲師」以来。
原作は小説で既刊9巻。1クールで描かれたのはその一部だろうから、原作で続きをぜひ見てみたい作品。
評価:A(櫻子さんの不思議で妖艶な魅力、サスペンスと伏線による強いストーリー引き込み)